Description: 黒い画集 松本清張 浮気、不倫、密通…。自分だけの「脆い秘密」によって、自滅していく男と女。 雑誌好評連載から著者みずからが厳選。7作品を集めた決定版。名作『天城越え』も収録。 安全と出世を願って平凡に生きる男の生活に影がさしはじめる。“密通”ともいうべき、後ろ暗く絶対に知られてはならない女関係。どこにでもあり、誰もが容易に経験しうる日常生活の中にひそむ深淵の恐ろしさを描いて絶賛された連作短編集。 部下のOLとの情事をかくしおおすために、殺人容疑を受けた知人のアリバイを否定し続けた男の破局を描いた『証言』など7編を収める。 目次 遭難 証言 天城越え 寒流 凶器 紐 坂道の家 解説 多田道太郎 本書「解説」より 松本清張の描く人物たちは、私たちの大部分の欲求の似姿として、自らの安全と出世を願う人たちである。しかし、不幸なことに、彼らは知らずしらず、影の部分をもってしまう。男の浮気心という古来のありきたりの衝動に負けてしまったということだろうか。いやむしろ、透明の部分だけではやりきれないという、それこそ不透明な、根源的な衝動に彼らは負けてしまったのではなかろうか。 ――多田道太郎(評論家)状態:良好、スピン付き 点と線 松本清張 列車時刻表の「わずか四分間の偶然」を巧みに突いた、殺人のカラクリ。 「アリバイ破り」の醍醐味を!もはや伝説の名著。雑誌「旅」に連載された、松本清張の処女長編。 九州博多付近の海岸で発生した、一見完璧に近い動機のある、役人と料亭の女との心中事件。その裏にひそむ恐るべき奸計。汚職にからんだ複雑な背景と、殺害時刻に容疑者は北海道にいたという鉄壁のアリバイの前に立ちすくむ捜査陣……。 列車時刻表を駆使したリアリスティックな状況設定で、推理小説界に“社会派ミステリー”の新風を吹きこみ、史上空前の推理小説ブームをまきおこした名作。 【目次】 一.目撃者 二.情死体 三.香椎駅と西鉄香椎駅 四.東京から来た人 五.第一の疑問 六.四分間の仮説 七.偶然と作為の問題 八.北海道と九州 九.数字のある風景 十.北海道の目撃者 十一.崩れぬ障壁 十二.鳥飼重太郎の手紙 十三.三原紀一の報告 解説:平野謙 【本文より】 まるで酔って眠っているようである。濃紺のオーバーの端から茶色のズボンがのびて、黒い靴をはいた足をむぞうさに投げ出していた。靴は手入れがとどいていて、なめらかに光っていた。紺に赤い縞のある靴下がのぞいていた。 この男女の二つの死体の間は、ほとんど隙間がなかった。岩の皺の間を、小さな蟹がはっていた。蟹は男の傍にころがったオレンジ・ジュースの瓶にはいあがろうとしていた。 「心中したばいな」 と、老巡査は立って見おろしながら言った。 「かわいそうに。年齢(とし)もまだ若いごつあるやな」……(「二.情死体」)状態:良好、スピン付き 張込み 傑作短編集5 松本清張2019年は松本清張生誕110年! トリック、アリバイ、綻び、破滅…。 テレビドラマ化の定番。珠玉の「傑作短編集」。 推理小説の傑作短編第1集。 殺人犯を張込み中の刑事の眼に映った平凡な主婦の秘められた過去と、刑事の主婦に対する思いやりを描いて、著者の推理小説の出発点と目される「張込み」。判決が確定した者に対しては、後に不利な事実が出ても裁判のやり直しはしない“一事不再理”という刑法の条文にヒントを得た「一年半待て」。ほかに「声」「鬼畜」「カルネアデスの舟板」など、全8編を収録する。 目次 張込み 顔 声 地方紙を買う女 鬼畜 一年半待て 投影 カルネアデスの舟板 解説 平野謙 テレビドラマ化原作! ○ドラマスペシャル 松本清張『鬼畜』(テレビ朝日2017年12月放映、出演・玉木宏、常盤貴子、木村多江) ○松本清張二夜連続ドラマスペシャル〈第一夜〉『地方紙を買う女 ~作家・杉本隆治の推理』(テレビ朝日2016年3月放映、出演・田村正和、広末涼子、水川あさみ) ○『一年半待て』(フジテレビ2016年4月放映、出演・菊川怜、石田ひかり、雛形あきこ) ○松本清張ドラマスペシャル『顔』(NHK2009年12月放映、出演・谷原章介、原田夏希、高橋和也) 松本清張(1909-1992) 小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。 稲川淳二の眠れないほど怖い話著者が大学時代の先輩から聞いた世にも怖ろしい話...。田舎町を訪れた大学教授をたずねてきた地元の名士。話を聞いて欲しいという彼は「その話を他人にした者は、必ず死ぬ」という、生家に伝わる秘密を語り始めた...。伝説の恐怖譚『緑の館』をはじめ、新作9話を含む全13話。状態:新品同様 魍魎の匣(もうりょうのはこ) 京極夏彦箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物(つきもの)は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。状態:良好 京極夏彦 : 1963年生まれ。北海道小樽市出身。日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。 Shipping Methods Media mail : $5.00, delivery time: 1 - 4 weeks Priority mail : $9.90, delivery time: 3 Business Days If you are in a hurry, Please select Priority mail.
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Format: Paperback
Language: Japanese
Book Title: 黒い画集
Author: Matsumoto Seicho
Publisher: Shincho Bunko
Genre: Suspense
Original Language: Japanese
Topic: Mystery
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Color: 稲川淳二の眠れないほど怖い話
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